美容師として復帰することを考えると、ブランクがあることでの不安が大きいですよね。
子育てが落ち着いて、そろそろ美容師に復帰したいと思っても、
今の年齢から雇ってくれるところがあるのかという不安・・・。
家事をしながら仕事ができるかという不安・・・。
そもそもの技術に自信がなく、仕事についていけるかどうかという不安・・・
その他にも色々あると思います。
けど、安心してください!この記事を読むことで、ブランクのある美容師さんが復帰するにあたっての、不安や悩みを解消し、あなたの知りたい情報を得ることができます。
なぜなら、実際にブランクのある美容師さんを、16年以上に渡って復帰支援してきた、私の経験を基にQ&Aを作成しているからです。
私は、日本カットアカデミーというカットスクールを運営しており、年間200名以上の美容師さんを育成しています。
その中の約4割は、ブランクのある美容師さんが参加されています。その美容師さんの9割以上の復帰を、技術面と就職支援からしてきました。
そのため、ブランクのある方の悩みや、不安を誰よりも知っています。また、それらを解決する方法も知っています。
そして、不安や悩みを解消するだけでなく、あなたが復帰する道筋がわかります。復帰するために、何をすればよいかが明確になり、一歩前に踏み出すことができるようになります。
この記事から、あなたが美容師に復帰して、やりがいをもって活躍できる1歩になることを願っています。
目次
- 1.Q.1ブランクがあっても雇ってくれるサロンはあるのでしょうか?
- 2.Q.2技術の感を取り戻せるでしょうか?
- 3.Q.3年齢によって復帰の難しさはありますか?
- 4.Q.4仕事と子育てを両立できるでしょうか?
- 5.Q.5給料はどれくらいもらえるのでしょうか?
- 6.Q.6復帰するにあたって何からすればよいでしょうか?
- 7.Q.7復帰後はアシスタントからやらないといけないのでしょうか?
- 8.Q.8以前、職場の人間関係が上手くいかなくてやめました。またそうならないか心配です。どうすれば良いでしょうか?
- 9.Q.9仕事がきつくないかどうか?体がついていけるか心配です。
- 10.Q.10今の流行や技術は昔とどう違うか知りたいです。
- 11.Q11美容師資格を活かしたサロン勤務以外の仕事はあるのでしょうか?
- 12.まとめ
1.Q.1ブランクがあっても雇ってくれるサロンはあるのでしょうか?
1-1 A.安心して下さい。全国的に多くあります。実際に10年以上ブランクのある方も就職しています。
ブランクがあっても働けるサロン数は半数以上
実際に求人情報を見ると、半数か半数以上の美容院がブランクのある美容師さんの求人をしています。つまり、求人の美容院の2つに1つは、ブランクがあっても就職できる美容院ということです。
なぜなら今、美容業界は高齢化により、なり手不足のため、人手が不足しているからです。そのため、ブランクがある美容師さんを積極的に採用しています。
復帰した美容師さんの8割が5年以上のブランク
3年以内(2016年-2019年)に、日本カットアカデミーが復帰支援した美容師さんのブランク年数をグラフに表しました。8割が5年以上で、その内の半数が10年以上のブランクのある方です。
25歳ぐらいで結婚を機に退職し、5年~10年後に子供が小学校に入学した頃に、復帰している美容師さんが多かったためです。
その他には、23歳ぐらいまで働いたけど、美容師の仕事が厳しくて退職した方もいます。
その後5年くらい他の業種に就職をして「やっぱり自分は美容師の仕事が好きで再チャレンジしたい」と、美容師に復帰した美容師さんもいます。
あなたもチャレンジすれば道は必ず開けます。
2.Q.2技術の感を取り戻せるでしょうか?
2-1 A.就職後3か月~6カ月で取り戻すことができます。
あなたが元アシスタントで、アシスタントの技術の感を取り戻すなら、3か月以内に取り戻せる。
あなたが元アシスタントなら、就職後3か月以内で取り戻せます。
理由は、新卒のアシスタントでも、1か月目でシャンプー、2か月目でブロー、3か月目でカラーのアシスタントに入るからです。
復帰後も同じように技術の確認をしながら入客していきます。経験者のあなたでしたら、3か月あれば十分取り戻せます。
あなたが元スタイリストで、スタイリストとして感を取り戻すなら、6カ月以内に取り戻せる。
中途採用をしているところは、人手不足のサロンが多いです。そのため、早期戦力が欲しいので、技術の感を早く取り戻せるようにサポートしてくれるからです。
3か月でアシスタント業務の感を取り戻し、残り3か月で徐々に入客したり、モデルさんを呼んでカットすることで感を取り戻すことができます。
ただし、業務委託のサロンでスタイリストとして働く場合は注意が必要です。
業務委託のサロンで働くスタッフは、基本的に一人一人がフリーランスのスタイリストです。一人一人が独立しているため、先輩、後輩という概念がありません。
そのため、先輩に教えてもらうということがないので、サポートを受けれない可能性があるからです。
元スタイリストで、スタイリストとして就職するのなら、教えるプロから学べるカットスクールで感を取り戻すのがおすすめです。
スタイリストとして復帰するなら、教えるプロから学べるカットスクールで感を取り戻してから復帰することをお勧めします。
カットスクールというのは、現役の美容師さんや、ブランクのある美容師さんが、教えるプロのスクール講師から直接、効率的にカットを学べる機関です。
お勧めの理由は次の3つです。
- 苦手や不安なスタイルを克服できるので、ブランク復帰後に自信をもってカットができる
- 最新のスタイルや技術が学べるので、今の流行スタイルや技術をお客様に提案できるようになる
- ブランク前より技術アップするので、復帰が楽しみになる
感を取り戻す必要時間は、スクールだと70時間あれば大丈夫です。1日8時間として、徹底的にトレーニングすれば8日~9日間で感を取り戻せます。
スクール選びは、次の4つのポイントに当てはまるところを選んでください。
1.メンズ、レディース、年齢問わず、基礎から応用まで学べる
基礎から学ぶことで、曖昧なところを解消し、復帰後に自信をもってどんなお客様にも対応できるからです。
2.お試し体験がある
自分に合っているかどうか、確認してから学べるので安心して学ぶことができるからです。
3.低価格
就職前ですから、なるべく費用がかからず、でもしっかり学べるところが良いでしょう。
4.口コミの評価がある
口コミがないところは信用できないからです。同じようなブランクのある美容師さんが卒業して活躍しているかどうかや、口コミの数によっての実績があるところを選んでください。
スクールは日本カットアカデミーがおすすめ!
*2019年11月調べ
スクール選びの4つのポイントを押さえているだけでなく、就職先の支援サービスがついているからお勧めです。
日本カットアカデミーなら、無料でカットの基礎を見直すことができます。
就職支援サービスを利用して、就職が決まった場合、基礎コースの受講料が全額キャッシュバックされるからです。
元スタイリストや、カットを学んで復帰したい元アシスタントの方は、是非!日本カットアカデミーで自信をつけて復帰してください。
日本カットアカデミーのスクール情報についは、こちらをご覧ください。
参考:日本カットアカデミー スクール情報
3.Q.3年齢によって復帰の難しさはありますか?
3-1 A.20代~40代はほぼないです。50代以上はあります。
20代~40代はほぼほぼないです。50代以上の方の難しさは、求人が少ないことにあります。40代までの求人はありますが、50代以上の求人は限られる傾向があります。
50代以上の求人が少ない理由を、知り合いの美容院の経営者に聞きました。次の2つの理由です。
理由① 経営者自身(40代)より、年上のスタッフを雇って育成していくことが、関りとして難しい。
理由② 50代以上になると、すでに勤めている先輩スタッフよりも年上になる場合が多く、先輩スタッフの方が年齢が若いので、気をつかって効果的に育成できない。
50代以上で就職する方法
あなたが50代以上であれば、採用は限られます。でも、安心してください!50代以上でも年齢の難しさ関係なく就職できる方法が2つあります。
方法① カラー専門店、またはかつら販売で働く。
カラー専門店
アシスタントや未経験者の美容師でも就職することができます。アシスタントの技術で十分に仕事ができるからです。専門の技術教育に時間がかからないので、年齢関係なく求人があります。
かつら販売
70歳まで求人があります。理由は、特別な技術は必要とされず、50代以上の女性がメインになるため、同世代の従業員でも接客ができるからです。また、美容師免許を持っているだけで優遇されます。
方法② カット専門店や訪問美容で働く。
50代以上で、スタイリストとして就職する場合は、求人があります。訪問美容の会社や、カット専門店などです。訪問美容や、カット専門店、低料金のサロンであれば採用があるので難しさはありません。
4.Q.4仕事と子育てを両立できるでしょうか?
4-1 A.両立できます。
結論からいうと、両立できますし、不安にならなくて大丈夫です。実際に私が、年間200人以上の美容師さんにカットを教えている中で、その5割は子育てと仕事を両立して働いている美容師さんです。
そこには両立するための2つのある共通点があります。ここではその共通点を見ていきましょう。
共通点①家族の協力を得られている
「家族の協力は必須です」と、よく聞きます。なぜなら、勉強会やミーティングなど、帰りが遅くなる時に、旦那さんや両親に子供を預けることができるからです。
また、子供の習い事の送り迎えや、夕ご飯の買い物など、家族の協力があれば、子育てや、家事をしながら仕事をすることが可能です。
共通点② 職場のサポートを得られている
職場の協力があることで両立できます。家族の協力が得れないときに、職場のサポートがあることで両立が可能になるからです。
具体的には、次の3つのサポートがあると両立できますので、参考にしてください。
サポート① 子供をサロンの中で見てくれるスペースがある
子供が学校から帰って、家で一人で待たせるのは心配だと思います。
そのため、働くスタッフの託児所付きのサロンがあったり、学校が終わった頃に子供を迎えに行って、サロンのバックルームやキッズルームで、仕事が終わるまで待たせてもらえるサロンもあります。
サポート② 子供が体調不良になった時の、急な休みに対応してくれる
ママさん美容師さんが何人か働いているサロンは、急な休みに対応してくれます。なぜなら、みんな「お互い様」ということで、協力体制があるからです。
そのため、急な休みに対応してくれることで、安心して働くことができます。
サポート③ 出勤日や時間を調整してくれる
週に3日のみの出勤や、朝9時に出勤するところを、10時出勤にしてもらえるような融通が利くサロンで働いていると両立できます。
理由は、長い労働時間は、一時的には無理して仕事と育児や家事を両立できても、長期的に継続することは難しいからです。
時間に融通が利くことで、育児や家事をしながら、無理なく働くことができ、仕事にも集中することができます。
職場のサポートが得られるサロン探しはリジョブがおすすめです。
株式会社リジョブが運営している美容業界求人サイトです。おすすめの理由は、掲載求人数が26,604人(2019年11月現在)と国内最大だからです。あなたに合ったサロンを探し出すことができます。
ママさん美容師さんが職場のサポートを得やすい職場検索の仕方
ステップ① トップページの「美容師人気のエリアで探す」から、希望の地域をクリックしてください。
ステップ② その他の条件を追加をクリックしてください。
ステップ③ 主婦・主夫歓迎、育児休暇あり、託児所ありにチェックを入れて、ページ下の検索ボタンをクリックしてください。件数が少ない場合は、3つのチェック項目の内、1つだけに絞って検索してみてくだい。
ステップ④ 検索結果の中から良いと思うものを選んで見学に行って話を聴いてサポートが得られるか話をしてください。
参考:リジョブ
5.Q.5給料はどれくらいもらえるのでしょうか?
5-1 A. 雇用形態、スタイリスト、アシスタント、によって異なります。表にまとめましたので、参考にしてください。
ブランク明けの場合、スタイリストは売上によって給料が決まります。復帰後は指名のお客さんがいないので、新規のお客様に入客できるサロンであればあるほど給料も上がります。アシスタントはできることが多ければ多いほど、復帰後の給料が新人に比べて多少優遇されます。また、アシスタントでも自分でお客様に店販商品を販売した場合、売り上げの5%ほど歩合でもらえるサロンもあります。
各雇用形態による報酬について次を参考にしてください。
業務委託
スタイリストのみになります。アシスタントでの業務委託の雇用はありません。スタイリストで業務委託で働いた場合、月の売上が100万円で、40万円~50万円が給料になります。
復帰直後は、月に20日勤務で9時~17時までの労働時間の場合で、月の売上が40万円ほどになります。指名のお客様がまだいないからです。月収で20万円程度、日当10,000円前後が相場になります。出勤時間や日にちの自由度がある程度あるので、自分が手にしたい報酬に合わせて勤務することが可能です。
正社員
スタイリストの場合
基本給+歩合のサロンが多いです。スタイリストの基本給は、20万円前後が多いです。一定売上以上は、売り上げの10%~20%が歩合になるサロンが多いです。
例えば、100万円売り上げた場合、29万円ほどの給料になるサロンが多いです。復帰後、スタイリストで月収20万円前後の報酬からスタートになります。
アシスタントの場合
復帰後、16.6万円前後からのスタートになります。サロンによっては、アシスタントも商品をお客様に販売した場合に売り上げの1割が歩合としてもらえるサロンもあります。
パート
スタイリストの場合
基本時給は1,000円からスタートして、勤務年数で時給が上がるサロンもあれば、売り上げによって基本時給が上がるサロンもあります。スタイリストの場合、復帰後1,000円~1,200円の時給からスタートのサロンが多いです。
アシスタントの場合
復帰後の時給は、850円~1,000円のサロンが多いです。能力と勤務年数によって時給が上がります。
6.Q.6復帰するにあたって何からすればよいでしょうか?
6-1 A.スタイリストは技術の見直しから。アシスタントは職場探しから行いうと良いです。
スタイリストとして復帰
スタイリストとして復帰を望むなら、主にカット技術の見直しから行ってください。就職してから技術の見直しをすると、営業時間外に練習するサロンがほとんどですので、時間の確保が難しく、中々前進しないからです。
見直しとは、今現在の自分のカット技術が現役の時と比べて、どの程度ギャップがあるのかを見極めることです。実際にスタイルが作れるのかどうか、切り方がわからないスタイルがあるかどうか、曖昧な理解の所はないかどうかを確認する作業です。
カット技術の見直しは、カットスクールで短期間に見直しをすることをお勧めします。教えるプロに教えてもらうことで、短期間で効果的に見直すことができるからです。
スクール選びについては、スクール選びは、Q2のスクール選びのポイントという項目以下を参考にして下さい。参考:スクール選びの4つのポイント
アシスタントとして復帰
アシスタントは、職場探しから行ってください。アシスタントは、復帰後にアシスタント業務の技術のチェックから行います。その中で、数カ月で技術が身についていきます。
そのため、就職前に技術の見直しをする必要がないからです。自分の働きたいサロンを見つけて、見学に行くことから始めてください。
サロンを選ぶ基準は、スタイリストデビューまでの育成カリキュラムがあるサロンを選んでください。
なぜなら、育成カリキュラムのないサロンで働くと、技術習得の面で苦労するからです。せっかく復帰しても長続きしません。カリキュラムのあるサロンを探す事から始めてください。
職場探しは就職支援会社に任せるのがおすすめ
職場探しは就職支援会社に任せることをお勧めします。なぜなら、いろんなサロンの情報を持っているので、自分に合った職場を探す事ができるからです。
おすすめの就職支援会社 SUNGOOD(サングッド)
支援会社は株式会社サングッドがおすすめです。求人サイトJOBRANDを運営しています。おすすめの理由は全国対応の営業マンがヒアリングをおこなってくれるからです。
営業マンがヒアリングしてくれることで、何もしなくてもあなたに合ったサロンを探してくれるからです。探してくれている間は、時間を自由に使えます。
また、自分でリサーチするなら4章で紹介しましたリジョブがおすすめですのでこちらも合わせて利用すると良いです。 参考:リジョブ
7.Q.7復帰後はアシスタントからやらないといけないのでしょうか?
7-1 A.あなたが元スタイリストなら、アシスタントからではなく、スタイリストから働くことが可能です。
なぜなら、業界が人で不足のため、即戦力になるスタイリストを募集しているサロンが多くあるからです。
スタイリストとして、すぐに働けるサロンは業務委託のサロンです。なぜすぐにスタイリストとして働けるのかという理由は次の3つです。
理由①スタイリストしか求人がない
スタッフ全員がフリーランスのスタイリストのため、アシスタントがいません。そのため、アシスタントからではなく、スタイリストとしてすぐに入客可能です。
理由②給料が良い
売上の40%~50%が給料なので、パートや正社員よりも稼ぐことができます。
理由③出勤時間や曜日の自由度が高い
フリーランスなので、出勤時間や曜日を自由に選択できるサロンが多いです。そのため、あなたのペースで働くことができます。
8.Q.8以前、職場の人間関係が上手くいかなくてやめました。またそうならないか心配です。どうすれば良いでしょうか?
8-1 A.安心してください。人間関係が上手くやっていけるサロンが必ずあります。
人間関係が上手くいくサロンを探すには、6章で紹介しました就職支援会社に、次の2つのポイントを聞いて確認してください。
ポイント①離職率
スタッフの離職率が高いところは、人間関係が上手くいっていない、または仕事がハードな可能性が高いからです。こういったサロンは絶対に選んではいけません。
ポイント②教育カリキュラムがある
教育カリキュラムがあって、実際に人が育っているサロンは人の育成が成功しているサロンです。つまり、人の育成が上手いサロンと言っても良いからです。
先輩や後輩、スタッフ同士の関係性が良くなければ人は育ちません。そのため、人材育成が成功しているサロンを選んでください。
9.Q.9仕事がきつくないかどうか?体がついていけるか心配です。
9-1 A.休憩がないサロンや、営業時間外で技術練習をするサロンがほとんどですが、中には自分のペースで働けるサロンもあります。そういったサロンだと安心して働けます。
フルタイムで働くと、1日中立ちっぱなしで、ご飯休憩もあまりない状態なので、きつく感じるでしょう。
もし、あなたが体を気遣いながら復帰されたいのなら、パートタイムで復帰することをお勧めします。
徐々に仕事の感を取り戻しながら、体の様子を見ながら働けるからです。4時間の勤務から採用しているサロンがありますので、徐々に体調を見ながら時間を調整していくと良いでしょう。
10.Q.10今の流行や技術は昔とどう違うか知りたいです。
10-1 A.今は髪がきれいに見えるヘアスタイルが流行しています。それに伴って、髪の毛を傷ませないようにする技術が必要とされていることが昔と違います。
2000年代(2000年~2010年)の昔に比べ、現在(2010年~2019年)は、髪がきれいに見えるスタイルが流行しています。それに伴って、髪の毛を傷ませないようにする技術が必要とされるようになりました。
なぜなら、2000年代は、金髪ショートや、縮毛矯正などが流行りました。しかし、それらは、強い薬液を使用していたため、髪の毛が痛むことが問題として出てきました。
そのため「髪を傷ませないようにきれいにする」ということがテーマとして、時代が流れたからです。
今の流行のヘアスタイル
ヘアスタイルでは、2000年代(2000年~2010年)は、ハイレイヤーで軽いスタイルが流行でした。それに対して現在(2010年~2019年)はローレイヤーで重めのスタイルが流行しています。
ハイレイヤーのスタイルは、段差ができることでその部分がパサついて傷んで見えるからです。ローレイヤーのスタイルは、段差の幅が狭いのでパサついて見えず、髪がきれいに見えます。
技術の違い
髪をきれいに見せるために、艶が出て髪がきれいに見えるカラー剤やパーマ剤が開発されました。そのため、昔に比べるとトリートメントで栄養を補給しながらカラーやパーマをすることは当たり前となっています。
また、ヘアカットの技術もハサミで髪の艶を残しながら毛量を減らす技術が多く使われるようになりました。セニングを使うと髪がパサついて傷んで見えるからです。
艶を残しながら毛量を減らす技術はこちらを参考にしてください。セニング技術との違いがわかります。自在に髪の質感をコントロールできる!スライドカットの3つのやり方
11.Q11美容師資格を活かしたサロン勤務以外の仕事はあるのでしょうか?
11-1 A.美容師資格を活かした仕事は8つあります。1つ1つ詳細を紹介していきますので参考にしてください。
資格を活かせる仕事は次の表の8つです。求人条件に美容師資格について記載があった仕事になります。どの仕事もブランクがあっても働くことができます。
カラー専門店 おすすめ度★★★★★
カラー専門のサロンです。ブランクのある美容師さんの就職のしやすさはNO.1です。年齢も採用の幅が広く必要な技術がカラーに限られるからです。免許があればだれでも就職できます。
まつエク専門店 おすすめ度★★★★☆
まつ毛エクステの専門店です。美容師経験がない方でも免許さえあれば就職後に早い段階で活躍できるからおすすめです。美容師技術経験の必要がなく、就職後、最短で1か月半、遅くても半年でお客様に入客可能です。
かつら販売 おすすめ度★★★★☆
お客様に合わせたかつらを販売するのが主な仕事です。デパートやイオンモールなどのショッピングモール内に出店されています。採用は、70歳まで雇用している会社もあり、長く働けるのも魅力の1つです。ブランク、未経験者、元アシスタント、スタイリスト関係なく、就職可能です。
ヘッドスパ専門店 おすすめ度★★★★☆
ヘッドスパの専門店です。元アシスタントの方におすすめです。必要な技術が、ヘッドスパ、シャンプー、ドライなど、アシスタントでも可能な範囲だからです。就職後、研修期間が最短で1か月半~半年でお客様に入客可能です。
ブライダルヘアメイク おすすめ度★★★☆☆
ブライダルや、写真館、着物レンタル屋さんなどでのヘアセット、メイク、着付けなどの仕事があります。半年ほどの研修を受けて入客可能なところが多いです。セットが20以内にできる経験者は優遇されます。
発毛・育毛専門店 おすすめ度★★★☆☆
育毛、増毛の専門店です。施術者のことを育毛カウンセラーなどと呼んでいるところがあります。カットができると仕事の幅が広がりますので優遇されます。
美容ディーラー おすすめ度★★☆☆☆
35歳以下の採用が多いです。基本的には正社員の採用です。大手のディーラーだと安定して仕事があり、収入も安定しています。男性で美容関係の仕事に復帰したい方におすすめです。
美容学校教員 おすすめ度★☆☆☆☆
美容学校の教員です。担任や、生活指導、就職支援などの業務があります。なるには、美容師免許の他に、実務経験が3,4年以上必要という条件付きの採用があるとことが多いです。
元アシスタントでも可能ですが、元スタイリストが歓迎されます。基本的に正社員の採用がほとんどです。ブランクがあることはあまり重要視されませんので、教員に興味がある方にはおすすめです。
12.まとめ
今回は、ブランクのある美容師さんが復帰するにあたっての、不安や悩み、知りたい情報をQ&A形式にまとめました。ポイントを次にまとめましたので参考にしてください。
就職先について
・ブランクがあっても雇ってくれるサロンはある。
・復帰の難しさは、40代まではほぼほぼない。50代以上の方は、年齢制限によって難しさがあるが、次の2つであれば就職可能。
①カラー専門店、かつら販売で就職する
②カットスクールでカットを学んだあとに、訪問美容やカット専門店で就職する。
・資格を活かした仕事は美容院以外に8つある。その中でおすすめは、カラー専門店、まつエク専門店、かつら販売、ヘッドスパ専門店。
サロン選びの基準
・子育てと仕事を両立するには、ママさん美容師さんが実際に働いているサロンでサポートを得られる職場に就職する。
・人間関係が上手くいきやすいサロンは、教育カリキュラムがあるサロンで、実際に人材育成が成功しているサロン。
・復帰後にアシスタント業務はやらずにスタイリストとしてすぐに入客するなら業務委託のサロンがおすすめ。
・体力に自信がない場合は、まずはパートから無理なく働ける所を選ぶ。
復帰するにあたって行うこと
・スタイリストは技術の見直しから取りかかる。アシスタントは就職支援会社を通して職場探しから取りかかる。
就職前に知っておくこと
・技術の感は就職後、3か月~6カ月で取り戻せる。または、就職前にカットスクールなどで技術を磨き直おして感を取り戻す。
・今の流行は髪がきれいに見える重めのスタイル。技術も髪がきれいに見えるカットの仕方や、傷まなカラー剤やパーマ―剤が昔より増えている。
この記事から、あなたが美容師に復帰して、やりがいをもって活躍できる 1 歩になることを願ってます。
コメント