昨今、『訪問理美容』という言葉を耳にする事が多く、興味を持ち始めている方が増えてきています。
そこで、次のような疑問が上がっています。
- 訪問するためには何か資格を持っていないと行けないのか
- 資格が必要か必要でないのかが分からない
- 必要だとしたら、何の資格があって、どこで取得できるのかが知りたい
この記事をご覧になって頂いているあなたも同じ疑問があるのではないでしょうか?
記事をご覧いただきありがとうございます。日本カットアカデミーの橋本です。
現役の訪問美容師としての活動と、訪問美容の素晴らしさを全国の皆様にお伝えしています。
皆様が訪問美容への一歩を踏み出せる様に疑問をクリアにしていきます。
ここでは上記の質問、疑問に対して明確にお答えします。
1.訪問美容の資格は、あるのか?
国で定められている訪問美容という資格は、無い。
訪問美容を行うにあたって、
- 資格が必要なのかわからない
- 資格を持っていないからできないかも知れない
と思われる方が多いですが、
『訪問理美容』『訪問理美容師』等は、国で定められている資格はありません。
訪問理美容で必要な資格は理容師・美容師免許のみ
訪問理美容を行いたい場合に必要な資格は、
国家資格の理容師・美容師免許のみです。
カットを行う場合は確実に持っていなければいけないので、
サロンワークをされている理美容師さんであれば、すぐにでも訪問可能です。
民間の会社が行っている講座の認定証のみ
理容師・美容師免許を持っていたとしても、訪問するとなると、知識も何もなく不安なため何かの資格が欲しい。
という場合は、民間の会社が行っている訪問美容講座があります。
これを受講すると、どんなメリットがあるかというと
- 訪問美容を自分で行なった時のイメージが湧く
- 現場の状況を知ることが出来る
- 受講終了したときに『終了証』『ディプロマ』が貰える
- 訪問美容に対しての自信がついて、安心して訪問できる自分を手に入れる
訪問美容に資格は無いけれども、講座を受講して終了証を貰うことで、
- 自分も訪問美容師として活躍できるのだ!!
という自信と訪問美容の知識が備わり、希望に満ちた行動へ進むことが出来ます。
理美容師以外の美容業の方は各々の資格でOK
理美容師以外の職業の方で、訪問美容を行いたい方は、
『美容師免許を持っていない』方が多いです。
まつ毛エクステやエステティシャンの方は、美容師と同じ条件になりますが、
ネイリストや着付け師等は、美容師免許ではありませんので各自の資格があれば良いですし、
特に資格がなくても良い職業の場合は、訪問先から許可があれば可能です。
2.訪問美容で必要な勉強は何か?
高齢者や障がいをお持ちの方に対して施術を行う為の知識と技術が必要
高齢者(要介護者)や障がいをお持ちの方に対してカットを行う場合は、
ハサミを使用する為、危険が無いように施術を行うことが重要です。
どういう事かというと、
- 身体が傾いている
- 病気の関係でどうしても身体が動いてしまう
- 認知症で言葉を伝えるのが難しい
という利用者がいらっしゃるからです。
ですから、一般のお客様への施術の方法と更に介護の知識や訪問美容に特化した美容技術を身に着けることが必要です。
理美容師以外の職業の方に対しても同じことが言えます。
お客様として対象にしている方(利用者)は訪問理美容師と同じなので、訪問美容を行う場合は、
お互いの安心安全を確保するために、これらを知っておくことは全員必要です。
介護の知識とは?
介護の知識とは、以下の事になります。
- 介護が必要な方はどの様な身体状態なのか
- 介護施設はどの様なところなのか
- 誰が介護サービスを提供しているのか
- 認知症とはどんな症状なのか
- 高齢者は個人宅で、どの様な生活をしているのか
相手の身体状態や介護施設がどんなところなのかを知ることで、
訪問美容を行うイメージが湧いて、訪問美容へ行動できるようになります。
更には、利用者も自分も安心安全に施術を行うことが出来るようになることに繋がります。
訪問をするのであれば、まず、相手の事を知りましょう。
訪問美容に特化した介護技術・介護の知識を学ぶことが一番の近道
介護とは何かが分かったら、次は訪問美容を行う上で必要な
介護技術・介護の知識を得ることで、訪問美容をすることが可能になります。
これを学ぶことが一番の近道となります。
『訪問美容に特化した介護技術・介護の知識』は
以下の方をカットする時に必要です。
- 脳梗塞などの後遺症で身体が傾いている方
- 耳が遠くて会話が出来ない方
- 認知症で言葉が伝わりにくい方
- ベッドから起き上がれない方
- 背中が曲がっていて、常に下を向いている方
この様な方に対して、どの様に施術をすることが利用者に喜ばれて、
自分も安心して施術が出来るというのを知ることが重要です。
一般的な介護の勉強も必要ですが、オムツ交換や入浴介助の勉強は、訪問美容には必要ないので、
訪問美容に特化した介護技術・知識を得ることで短期間で訪問美容をマスターすることが出来ます。
3.訪問美容で、持っていたら安心できる資格がある
訪問美容スクールの受講終了証
近年は訪問美容のことを学べる講習会が増えてきています。
そこで学んで試験を受け、合格すると受講認定証等が貰えます。
今現在、国で定められている訪問美容の資格は無いため、
訪問美容の勉強をした。という証明が無くても訪問美容はできますが、
訪問美容の勉強をしたという証拠が有った方が、仕事をする上で相手にとっても自分にとっても安心です。
何より訪問美容を行う自信になりますね。
訪問美容を行う上で学んでおきたいのは、次の3つです。
- 訪問美容に特化した介護の知識
- 訪問美容に特化した介助技術
- 訪問美容に特化した美容技術
この訪問美容に特化した介護や美容技術を学べるのが、
- 訪問美容スクール
訪問美容スクールで学ぶことで、すぐに訪問美容で施設にも個人宅にも訪問することが可能になります。
訪問美容に必要な介護の知識と介助技術を学ぶだけでなく、実際に現場で通用する技術と知識が手に入るからです。
介護職員初任者研修
訪問美容に有効な資格は介護職員初任者研修です。
介護職員初任者研修は「介護職として働く上で基本となる知識・技術を習得する研修」(厚生労働省より)で、
介護の基礎を勉強した証になる資格です。
訪問美容に有効な理由は次の3つです。
- 「介護全般の知識」を学べるから。
学ぶことで、介護のイメージが沸き仕事がしやすくなる。 - 人を介助するときは介護職員初任者研修に合格していないと、人の身体に触ることが出来ないから。
個人宅訪問をする場合、介助をすることが多くなります。そのため、必ず資格が必要。 - 利用者や、家族、クライアントから安心と信頼されることに繋がるから。
美容の資格以外にも介護の資格を持っているということで、お願いしたいと思ってもらえる。
- 初任者研修はどこで取得できるのか?
- 介護職員初任者研修を取得できる団体(2024年5月調べ)
①ニチイ
料金:88,000円 (税込)
会場の数が多く自分に合った日時で受けることが出来る。
https://www.e-nichii.net/kaigo/kaigosyoninsya/
②ベネッセ
料金:60,720円 (税込)
受講料は中間くらいで、会場の数が少ない。自分の住んでいる地域から離れた所に通うため、交通費がかかる。
https://shikaku.benesse-style-care.co.jp/intro_training/price
③三幸福祉カレッジ
料金:49,500円(税込)
開口日数が少なくすぐに埋まってしまうので、早めの予約が必要。
https://www.sanko-fukushi.com/course/shoninsha/
認知症サポーター講座
一般の方でもどなたでも参加しやすい講座が、「認知症サポーター養成講座」という無料で認知症とは何かを知れる講座があります。
http://www.caravanmate.com/aboutus/
介護の全般の知識ではなく、認知症の方は、どの様にして発症するのか、どの様な症状なのかを学べます。
高齢者を対象にした訪問美容では、認知症の方と接する機会も多いので、受講しておくと良いでしょう。
全国各地で開催されているので、お近くの地域で探してみて下さい。
https://www.city.funabashi.lg.jp/kenkou/kaigo/006/p004501.html
そこで認知症講座を受講するとオレンジリングが貰えます。
これを持っている人は、認知症の勉強を完了したという証になります。
ただし、初任者研修や認知症サポーター講座は介護の知識学びますが、訪問美容に特化した内容ではありません。
なぜなら、美容の内容は一切出てこないからです。
そのため、訪問美容スクールで学ぶことが、訪問美容を始める上で一番の近道となります。
4.訪問美容の認定証が貰える講座一覧
他社比較図
★日本カット アカデミー 訪問美容 スクール | 日本理美容 福祉協議会 | 日本訪問 福祉理美容協会 | NPO法人 全国福祉 理美容師養成協会 | NPO法人 全国介護理美容福祉協会 | 髪人 | |
初心者向け コース | 有 | 有 | 有 | 有 | 有 | 有 |
学び方 | マンツーマン 動画 オンライン | スクール形式 | スクール形式 | スクール形式 オンライン サロン形式 | スクール形式 | 動画 オンライン |
日時 | 開催日時及び 学習時間は 自由な時間 | 毎月全国の 1県にて 2回開催 | 9時30分~ 16時 | 最初の2日間は日にちが決まっている | 毎月2回 以上開催 | 人数が集まり次第開催 |
開催場所 | オンライン 自宅 | 全国各地 | 全国各地の 市民センター | 東京都内と オンライン | 東京 | 全国 5か所 |
人数 | 1名~ | 数名集まったら開催 | 数名集まったら開催‐ | 1名 | 数名集まったら開催 | 数名集まったら開催 |
料金 | 【訪問美容師 育成コース】 ¥62,600 (税別) | 【福祉理美容士養成講座】 ¥27,000 | 【訪問福祉理美容師講座】 ¥25,000 | 【訪問美容スタートプランびびスタ】 ¥10,000/毎月 | 【福祉理美容師養成 コース】 ¥38,000 又は \10,000 | 【訪問理美容師養成スクール】 |
日数 | 2か月間 | 実技 2日間 | 1日間 | 2年間 | 4日間 又は 1日 | – |
体験講座 | 有 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 |
一社ずつ解説
①日本カットアカデミー訪問美容スクール
- オンライン講座2か月です。
- いつでも好きな日時で開始可能です。
- 講義の動画を見て学びます。
移動時間や空き時間、好きな時間に観られるので、お仕事をされている方でも負担がありません。
- 個別で3回のコンサルティングとメールでいつでも質問が出来ます。
- 試験があり、合格すると日本カットアカデミー訪問美容認定証を取得できます。
- 62,600円(税別)
参考:https://japancut-a.jp/what-is-a-visiting-beautician/
②日本理美容福祉協議会
- 教材配布、自宅学習、実技講座2日間(9:30~17:00)です。
- 人数が集まったら、開催日が決定します。
- 受講終了すると、認定証と福祉理美容士資格認定カードを発行してくれます。
- 27,000円
参考:https://www.f-npo.org/academy.html
③日本訪問福祉理美容協会
- 1日 9:30~15:00です。
- 座学講義で、認定証を取得できます。
- 全国の市民センターなどで行われています。
- 25,000円
参考:https://jvbwa.or.jp/schedule/
④NPO法人 全国福祉理美容師養成協会
- 始めに2日間の講習を受けます。
- FBの秘密のグループにて日々更新される情報を見ていきます。
- 期間は2年間です。
- 入会金30,000円と毎月10,000円 2年以内に退会すると違約金が発生します。
- ふくりび認定訪問理美容師2級の資格が取得できます。
「内容」
VR認知症体験などの介護知識の研修
訪問美容のマネジメントやベットカットなどの技術の研修(教科書付き)
介護施設での訪問美容現場実習
参考:http://www.fukuribi.jp/beautician/
⑤NPO法人 全国介護理美容福祉協会
- 4日間の講習です。
- 「福祉理美容のための技術講習」訪問理美容の理論と技術をマスターできる内容です。
- 38,000円
- 1日だけの講習もあり、こちらは1万円です。
参考:http://www.npobl.or.jp/course/index.html
⑥髪人
- 全国5か所で開催しています。
- 人数が集まり次第日にちが決まります。
- 訪問美容の認定証が取得できます。
参考:https://www.kamibito.co.jp/school/
日本カットアカデミー訪問美容スクールがおススメ!
訪問美容の学び + カットの講座もあるのは、日本カットアカデミーのみ!
訪問美容師としての全ての技術が備わっている唯一のスクールです。
おススメの理由が3つあります。
【理由①】
現役の訪問美容師で介護の国家資格を持った講師から学ぶことが出来る
介護経験が4年有り介助技術もマスタリーの為、先述でお伝えしている、
- 『介護の知識 + 訪問美容に特化した美容技術』
- をまとめて一度に学ぶことが出来ます。
- そして、特典として
- 訪問美容に必要な介助の仕方
- リアルな介助や利用者の状態に応じた施術方法や会話のテクニック
- 施設や個人宅への営業の方法
- どの様に進めて行けば良いかを相談するコンサルティング訪問美容に必要な介護の知識と介助技術を学び、実際に現場で通用する技術と知識が手に入ります
日本カットアカデミー訪問美容スクールで学ぶことで、すぐに訪問美容として施設にも個人宅にも訪問することが可能になります。
【理由2】
オンラインで好きな時間に学べて、仕事をしながらでも負担がなく学べる
- 美容室で遅くまで練習をしていてまとまった勉強時間が取れない方
- お子さんが小さくて時間が取りづらい方
- 休みがなかなか取れない方
- 何年もブランクがある方でも安心
講義の動画があり隙間時間に学べる為、普段の生活に負担なく学べます。
【理由3】
訪問美容のカット講座もあるのは、日本カットアカデミーのみ!
訪問美容師を目指す方は、訪問で通用するカット技術も修得する必要があります。
現役美容師さんや何年もブランクがある方や、美容師免許を取得したばかりの方でも短期間で訪問美容に特化したカットが出来るようになり、すぐに訪問美容師として活躍することが可能になります。
カットの内容は以下になります。
①速く切れるカット技術を習得するだけでなく、利用者様が満足するカットを提案することが可能になる
訪問美容では、座っていることも大変な利用者がいるため、短時間でカットをする技術が必要です。
早く綺麗にカットをすることが出来るようになります。
②訪問理美容の現場でのリアルな介助や利用者の状態に合わせた対応が可能になる
各症状の利用者に対しての対応の仕方など細かく知ることが出来る為、1人1人に合わせたカットが可能になります。
そして、他社のどこにも無い、体験講座があります。
詳細はこちら↓↓↓
訪問美容スクールで学び、認定証を取得して自信を持って訪問美容を行いましょう。
皆さんが利用者様の生活を豊かにし、喜んで頂ける素晴らしい活動が出来る事を祈っています。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?
以上の事をまとめるとこの様になります。
①訪問美容には、国が定めた資格は無い
②訪問理美容で必要な資格は、理容師免許・美容師免許のみ
③訪問美容で必要な勉強は、介護の知識と訪問美容に特化した美容技術
④訪問美容を行うのであれば、訪問美容スクールで学ぶことが一番の近道
⑤日本カットアカデミー訪問美容スクールがおススメ!
訪問美容を行う為の資格は無いですが、訪問美容を行うに当たって、
訪問美容に特化した知識スキルと介護の知識を身に着けることが重要だということがお分かりいただけたでしょうか?
訪問美容の勉強をして、自分も相手も安心でき、満足な技術・対応が可能になったら、
皆様の周りにいらっしゃる美容室に行くことが困難な方たちに貢献と喜びを提供できます。
そんな素晴らしい仕事が出来て、皆様の人生も豊かになることを祈っております。
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