こんなお悩みありませんか?
✅カットに時間がかかってしまう
✅カットに自信がない
✅スタイルチェンジが苦手
✅カットのバリエーションがなくいつもワンパターン
お客様をカットする際には時間もサービスの一環として、手早くイメージ通りのスタイルを作る事が求められます。
それなのにカットに時間がかかってしまって、焦りや不安を感じてしまいますよね。
迷いなく手早くカットできたら仕事の可能性も、今以上に広がりますよね。
カットに時間がかかってしまうのには、いくつかの原因があります。
原因を分かっていながら変えることができなかったり、どのようにしたらいいかわからないということもあるのではないでしょうか。
この記事ではカットに時間がかかってしまう原因と、それに対しての対策を明確にし、早くカットする方法についてまとめています。
時間のかかる原因となるものを1つ1つクリアすることでカットが速くなり、仕事の生産性が上がるだけでなく、
自分に自信がつき、やりがいをもって美容師として活躍できるようになります。
記事を読んで、早速実践してみましょう。
目次
カットに時間がかかる原因と対策4選
それでは早速カットに時間がかかる4つの原因と、それに対する対策を見ていきましょう。
カットに時間がかかる4つの原因
原因①切り方が定まっていない
原因②スタイルを見るポイントが不明確
原因③ブロッキングをとる回数が多い
原因④シェープの回数が多い
原因①切り方が定まっていない
カットに時間がかかってしまう一番の原因は、切り方が定まっていないということです。
なぜなら切り方が定まっていないと、どこからどのように切ったらいいか、その都度考えながらカットするからです。
なんとなく感覚的にカットすることで無駄な手数が増え、切り直しもあるため時間がかかります。
そこで切り方を学ぼうと、YouTubeなどで動画を見たり、単発の講座に参加しますが、
同じスタイルでも人によって切り方が違うため、
学ぶほどに混乱し、『切り方迷子』になってしまいます。
その結果がカットの自信のなさへとつながります。
対策➤ヘアスタイルを作る基となる理論を習得する
切り方が定まっていない方は、ヘアスタイルを作る基となる理論を習得することをおすすめします。
なぜなら、ヘアスタイルを作る基となる理論を習得することで、スタイルに合わせて迷いなくカットできるようになるからです。
カットの仕組みを理解していなければ、スタイル構成を読み解くことはできません。
カットの仕組みがあやふやなままカットしても、思ったような形にならず、時間ばかりかかってしまいます。
スタイル作りの基となる理論は、下記の手順で学びます。
STEP1.カットの基礎理論・基礎技術の習得
カットの基礎理論・基礎技術を習得して、カットの仕組みを理解することから始めます。
基礎理論・基礎技術の習得が、自由にカットできるようになる土台となります。
STEP2.スタイル作り
ショート~ロングスタイルまであらゆるスタイルを写真を見て、写真と同じスタイルが切れるかどうかカットします。
カットの仕組みを理解した上でスタイル作りに取り組むことで、
スムーズにスタイルを作り出せるようになります。
STEP3.カット技術の応用
カット技術の応用である質感調整や似合わせ理論、骨格補正のカット技術を身に付けることで、
お客様のご要望以上の、感動を与えるカットを提供することが出来るようになります。
参考:カット初心者必見!わかりやすい講義動画で学ぶ!美容師カット練習法
スタイル作りの基となる理論は、日本カットアカデミーで学ぶことが出来ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
原因②スタイルを見るポイントが不明確
ヘアスタイルを分析する際に、見るべきポイントが不明確だとカットに時間がかかります。
なぜなら見るべきポイントが見れていないことで、正しくスタイルを再現することができず、切り直しが増えるからです。
切り直しの際も、具体的にどこが違うかを見極めることができないため、手探りで何度も切り直し、時間がかかります。
最終的な仕上がりもできているかどうかのチェックが自分でできず曖昧なままなので、カットに不安を感じます。
そしてスタイル分析が正しくできないことで、気付けば同じようなスタイルばかり作ってしまうということに繋がります。
対策➤『長さ』と『ライン』に注目する
ヘアスタイルを分析する際は、次の2つのポイントに注目します。
ポイント①長さ
ポイント②ライン
ポイント①長さ
アウトラインを見る際は、次の5つの長さを見ましょう。
・もみあげ(M)
・耳後ろ(EP)
・えりあしの真ん中(BC)
・前髪
・前髪の隣にある髪の毛(SF)
長さを見るべきポイントを明確にすることで、正確にスタイルを再現することができるからです。
また、自分自身でチェックするポイントも明確なため、切り直しの際にも無駄な手数がなく時間短縮に繋がります。
長さを見る際にスタイリングで巻いてある写真の場合は、髪の毛をつまみ持ち、一度同じ動きを作って、真下に降りた状態でどこの位置に降りるのか確認しましょう。
同じ動きを作る際も、どの位置からカールが始まり、どの位置に毛先があるのか、顔や体のパーツに注目しながら同じ動きを作るようにしましょう。
ポイント②ライン
ヘアスタイルを分析する際は、次の4つのラインに注目しましょう。
・アウトライン
・レイヤーライン
・顔まわりライン
・バングライン
《アウトライン》
アウトラインは、ヘアスタイルの中の一番下のラインを指します。
サイド・バック共に、どのようなラインでつながっているか、構成に注目しましょう。
《レイヤーライン》
レイヤーラインは、ヘアスタイルの表面にある段のラインを指します。
レイヤーのラインが顔や体のパーツのどの位置から、どの位置に繋がっているかに注目しましょう。
レイヤーラインの4~5㎝上にボリュームが出ます。
スタイリングの関係などでレイヤーラインがはっきりと読み解けない場合は、
ボリュームの位置を確認してレイヤーラインを推測しましょう。
参考:レイヤーラインを簡単コントロール!カット講師が3ステップでわかりやすく解説
《顔まわりライン》
顔まわりラインは、もみあげよりも顔側にあるラインを指します。
顔まわりラインは、作っているスタイルと作っていないスタイルがあります。
顔まわりラインを作っているスタイルの場合は、顔もしくは体のパーツのどの位置から作られているかに注目しましょう。
写真
参考:顔まわり切り方!カット講師が3ステップでわかりやすく解説
《バングライン》
バングラインは、前髪のラインを指します。
長さ設定と、ラインがどのようになっているか?顔のパーツをみて、同じラインでカットしましょう。
前髪はヘアスタイルの印象を決める、大切なポイントとなります。
また、前髪のラインには様々な種類があり、顔型によっても似合うラインが違います。
顔型によっての似合わせ理論を習得することで、よりお客様満足につなげることが出来ます。
前髪カットや似合わせに関して詳しく学びたい方は、こちらをご覧ください。
参考:やさしく前髪切り方がマスターできる!わかりやすい前髪切り方講習!
参考:初心者必見!2つの理論でスタイル提案ができる!美容師 提案力講習
前髪の横に『サイドバング』と呼ばれるラインがあるスタイルがあります。
前髪にも、顔まわりラインにも繋がらない、単独のラインとしてカットされています。
小顔効果のあるラインとして需要のあるものなので、前髪~顔まわりラインを分析する際に、サイドバングの有り無しも確認しましょう。
サイドバングを作る際は、長さ・幅・毛先のラインの3つのポイントを確認し、同じようにカットしましょう。
原因③ブロッキングをとる回数が多い
カットを進める中で、ブロッキングを取る回数が多いと時間がかかります。
正確に取ることが出来ていない為に、取り直しが多くなるからです。
ブロッキングが正確に取れないと、カットラインもイメージするラインとは変わってしまうため切り直すこととなり、時間がかかります。
対策➤明確な角度設定/目線を下げる
ブロッキングを取る際に、次の2つのポイントを意識してブロッキングをとるようにします。
ポイント①明確な角度設定
ポイント②目線を下げる
ポイント①明確な角度設定
ブロッキングの際は、明確な角度設定をして分けとります。
なぜならブロッキングの角度設定を明確に決めることで、左右差がなくなるからです。
イメージする仕上がりに合わせてブロッキングも明確に設定しましょう。
ポイント②目線を下げる
とりたいブロッキングの高さまで、目線を下げて分けとります。
なぜならとりたいブロッキングの位置よりも目線が高すぎたり低すぎたりすると、正確にラインを見ることができないからです。
ブロッキングの取り方はカットラインに影響するので、目線はブロッキングも高さにしっかりと下げて、1度で分けとるようにしましょう。
原因④シェープの回数が多い
カット中、シェープする回数が多いほど時間がかかります。
きれいなシェ―プが出来ていなかったり、シェープする角度・方向が明確でないことで、手数が多くなるからです。
シェープの仕方でカットラインへの影響が出るため、仕上がりイメージ似合わないと、何度もカットすることにも繋がります。
対策➤『根元から』『つなぐ明確にライン』『1~2シェープ』
シェープする際は、次の3つのポイントを心がけましょう。
ポイント①根元からコームを入れる
ポイント②引き出しの角度やつなぐ点を明確にする
ポイント③1~2シェープでカットする
ポイント①根元からコームを入れる
まずシェープする際に、これからカットするパネルの根元からコームを入れてシェープしましょう。
パネルの中間や毛先付近など、根元じゃないところからコームが入っていると、パネルの髪が整っていない状態でカットすることになるからです。
髪が整っていない状態でカットすると、カットラインが揃わなくなるため、何度も切り直すことになります。
ポイント②引き出しの角度やつなぐ点を明確にする
シェープする際は、パネルを引き出す角度、もしくはつなぎたい点と点を明確にしましょう。
カットするラインがあらかじめ明確になることで、シェープする角度や方向も明確になるからです。
カットラインがイメージできていない状態でシェープしても、何度もシェープし直すことになります。
ポイント③1~2シェープでカットする
シェープの際は、1パネルにつき1~2回のシェープでカットするようにしましょう。
少ないシェープ数が時間短縮につながるからです。
根元からコームを入れて、カットラインのイメージする方向に引き出し、1~2回のシェープでカットするようにしましょう。
まとめ
以上、カットに時間がかかる4つの原因に対しての対策についてご紹介しました。
この記事のまとめです。
原因①切り方が定まっていない
対策➤ヘアスタイルの基となる理論を習得する
原因②スタイルを見るポイントが不明確
対策➤5つの長さのポイントと、4つのラインに注目する
原因③ブロッキングをとる回数が多い
対策➤ブロッキングの明確な角度設定と目線を下げる
原因④シェープの回数が多い
対策➤根元からコームを入れ、シェープする方向を明確にして1~2シェープでカットする
この対策を元にカットすれば、カットタイムは大幅に短縮されます。
是非ご自身のカットと照らし合わせ、実践できるとことから取り組んでください。
そしてカットの時間短縮を実感し、よりイキイキと活躍されることを願っています。
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