こんなお悩みありませんか?
✅ヘアスタイルの見方がわからない
✅写真通りの形に切れない
✅カットできているか自分でチェックできない
切りたいスタイルがあって切ってみても、写真通りにならない…。
そういったときに、具体的にどんなところをポイントに見たらいいかわからないと困ってしまいますよね。
ヘアスタイルを見たときに、分析の仕方が明確だったら、スムーズに写真通りのスタイル作りができるのではないでしょうか?
ヘアスタイルは、大きく分けると2つの要素で分析することができます。
その2つを読み解くことができれば、写真通りのスタイルを作ることができます。
この記事では、その2つの要素を写真・図解を交えてわかりやすく解説します。
スタイル分析ができるようになれば、写真通りのスタイル作りができるだけでなく、
提案できるスタイルの幅も一気に広がり、美容師として自信をつけることができます。
記事を読んで、早速たくさんのヘアスタイルを分析してみましょう。
ヘアスタイルを構成する2つの要素
写真通りのスタイルをカットするために、まずは目指すスタイルを分析します。
なぜならスタイルを正しく分析できていなければ、同じスタイルを作ることが出来ないからです。
ヘアスタイルは2つの要素から構成されます。
この2つの要素を分析しましょう。
要素①長さ
アウトラインを見る際は、次の5つの長さを見ましょう。
・もみあげ(M)
・耳後ろ(SB)
・えりあしの真ん中(BC)
・前髪
・前髪の隣にある髪の毛(SF)
長さを見るべきポイントを明確にすることで、正確にスタイルを再現することができるからです。
また、自分自身でチェックするポイントも明確なため、切り直しの際にも無駄な手数がなくなります。
長さを見る基準の考え方
長さを見る際に基準にするものは、ヘアスタイルの長さによって変わります。
ショートヘアの場合は、M(もみあげ)の長さを設定する際には耳を基準として長さ設定します。
なぜならショートヘアのもみあげを顔のパーツを基準に長さ設定してしまうと、顔型によってバランスが変わるからです。
耳上〇㎝、耳下〇㎝など、耳を基準に設定しましょう。
ショートボブ以降の長さとなるスタイルの場合は、顔のパーツ・もしくは体のパーツを基準に長さ設定しましょう。
スタイリングで巻いてある写真の場合は、髪の毛をつまみ持ち、一度同じ動きを作って、真下に降りた状態でどこの位置に降りるのか確認しましょう。
同じ動きを作る際も、どの位置からカールが始まり、どの位置に毛先があるのか、顔や体のパーツに注目しながら同じ動きを作るようにしましょう。
要素②ライン
ヘアスタイルを分析する際は、次の4つのラインに注目しましょう。
・アウトライン
・レイヤーライン
・顔まわりライン
・バングライン
■アウトライン
アウトラインは、ヘアスタイルの中の一番下のラインを指します。
サイド、バックはそれぞれ、次のどれかのラインになっています。
▪️前下がり
▪️床平行
▪️前上がり
前下がりか前上がりの場合は、具体的に何度ほどの角度になっているかを確認します。
具体的な角度を確認することで、左右対称に作ることができるからです。
前の章の長さのポイントと合わせて確認することで、より明確にアウトラインを分析することが出来ます。
■レイヤーライン
レイヤーラインは、ヘアスタイルの表面にある段のラインを指します。
レイヤーラインは次のどれかのラインになっています。
▪️前下がり
▪️床平行
▪️前上がり
髪の表面のレイヤーラインが上記のうちのどのラインになっているかに併せて、
レイヤーラインはどこから始まって、どこにつながっているのかも確認します。
レイヤーラインを具体的に確認することで、ヘアスタイルのボリュームの位置を明確に捉えることができるからです。
ボリュームはレイヤーラインの4~5㎝上に出ます。
スタイリングの関係などでレイヤーラインがはっきりと読み解けない場合は、
ボリュームの位置を確認してレイヤーラインを推測することもできます。
参考:レイヤーラインを簡単コントロール!カット講師が3ステップでわかりやすく解説
■顔まわりライン
顔まわりラインは、もみあげよりも顔側にあるラインを指します。
顔まわりラインは次のどちらかのラインになっています。
▪️顔まわりラインなし
▪️顔まわりラインあり
顔まわりラインが作られている場合は、次の2つのポイントを確認します。
①体もしくは顔パーツのどの位置から作られているかを確認
顔まわりラインがどの位置から作られているかを確認します。
どの位置から作るかによって、顔の印象は大きく変わるからです。
具体的に体もしくは顔パーツのどの位置から作られているかに注目しましょう。
※顔型によって顔まわりラインの似合う長さは違います。顔型による似合わせについて詳しく学びたい方は、こちらをご覧ください。
参照:初心者必見!2つの理論でスタイル提案ができる!美容師 提案力講習
②直線ラインか、えぐれたラインかを確認
顔まわりラインが直線ラインか、えぐれたラインかを確認します。
顔まわりラインがどのようなラインであるかで効果が違うからです。
具体的には、直線ラインは顔まわりに影を作ったり、巻いて表情を作りたい場合に向いています。
えぐれたラインは、スッキリ見せたい時や、空間ができることで横幅を感じさせたい場合に向いています。
写真を見てどちらのラインでカットされているかを確認しましょう。
また自分でヘアスタイルをデザインする場合は、顔まわりをどのように見せたいかで、つなぐラインを変えましょう。
参考:顔まわり切り方!カット講師が3ステップでわかりやすく解説
■バングライン
バングラインは、前髪のラインを指します。
前髪はヘアスタイルの印象を決める、大切なポイントとなります。
バングラインを見る場合は、以下の4つポイントを確認します。
ポイント①長さ
ポイント②ライン
ポイント③奥行き
ポイント④横幅
ポイント①長さ
長さを見る際は顔のパーツに合わせて細かく確認しましょう。
ポイント②ライン
ラインには、ラウンド/斜め/ナチュラル/小顔/平行ラインなど様々なラインがあります。
顔パーツのどの位置から、どのようにラインが変わっているなど、細かく確認しましょう。
ポイント③奥行き
前髪の奥行きがどの位置から作られているか確認しましょう。
前髪の奥行きは、深くとる程縦長な印象に、浅くとる程自然な印象になります。
ポイント④横幅
前髪の横幅がどこまで作られているか確認しましょう。
前髪の横幅は、広くとる程幅広な印象に、狭くとる程縦長な印象になります。
バングラインは様々な種類があります。バングラインに関して詳しく学びたい方は、こちらをご覧ください。
参考:やさしく前髪切り方がマスターできる!わかりやすい前髪切り方講習
前髪の横に『サイドバング』と呼ばれるラインがあるスタイルがあります。
前髪にも、顔まわりラインにも繋がらない、単独のラインとしてカットされています。
小顔効果のあるラインとして需要のあるものなので、前髪~顔まわりラインを分析する際に、サイドバングの有り無しも確認しましょう。
サイドバングを作る際は、長さ・幅・毛先のラインの3つのポイントを確認し、同じようにカットしましょう。
分析したスタイルを正確にカットするには
上記の流れでスタイルを分析したら、カットをしましょう。
もし、スタイル分析が出来ても、それを形にすることが難しいと感じたら、
『ヘアスタイル作りの基となる理論』を学ぶことをおすすめします。
ヘアスタイルを作るには、スタイルの分析力に加えて、イメージ通りに形作るカット技術が必要だからです。
イメージ通りにカットするには、次の3STEPの学びが必要です。
STEP1.カットの基礎理論・基礎技術の習得
STEP2.スタイル作り
STEP3.カット技術の応用
スタイル作りの基となる理論は、日本カットアカデミーで学ぶことが出来ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
まとめ
以上、スタイル分析する際の2つの要素についてご紹介しました。
この記事のまとめです。
■スタイル要素①長さ
もみあげ(M)/耳後ろ(SB)/えりあしの真ん中(BC)/前髪/前髪の隣にある髪の毛(SF)を確認する。
■スタイル要素②ライン
アウトライン/レイヤーライン/顔まわりライン/バングラインを確認する。
それぞれの細かなラインにも注目する。
■分析したスタイルを正確にカットするには、『ヘアスタイルの基となる理論』の習得がおすすめ
紹介した2つの要素を正確に見ることが出来れば、あとはカットするだけです。
分析したスタイルを迷いなくカットする技術も伴えば、お客様に『まさにイメージ通りになれた!』と喜んで頂けるだけでなく、
美容師としての自信がどんどん育ちます。
カットする楽しさを感じながら、美容師として活き活きと活躍されることを願っています。
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